自己破産の事例
よくあるモデルケース(事例)をまとめました
自己破産の事例 1
会社員Aさん61歳のケース
Aさんはバブル期には月収が50万ほどあり、マンションを購入しましたが、バブル崩壊に伴い給料が激減し、ボーナスもカットされました。
住宅ローンを支払うと手元にお金が残らず、やがて消費者金融から借入れをして足りない生活費を賄うようになり、借入れを繰り返していくうちにどんどん借金が膨らんでいきました。
終いには会社が倒産し職を失い、住宅ローンどころか消費者金融への返済も出来なくなりました。改めて計算をすると、住宅ローンを含めた借金が2,200万円にも膨らんでいることに気付きました。
そこで私たちと相談した結果、今後の生活のことも考え自己破産を決断しました。
負債総額: | 2,200万円 (内、住宅ローン 2,100万円) |
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債権者数: | 7社 |
毎月の返済額: | 約30万円 (住宅ローン含む) |
住居費: | 無し |
同居の家族: | 無し |
月収: | 10万円 |
勤続年数: | 3ヶ月 (正社員) |
資産※1: | マンション |
※1この場合の資産とは、預貯金、積立金、不動産、自動車、退職金(大阪地裁の場合退職金の1/8を資産とみなす)、相続財産、保険解約返戻金などで20万円を超えるもの
マンションについては残念ですが手放すことになり、その後免責が下りて借金の解決が出来ました。現在はアパートに転居し、定職にも就き、精一杯頑張っています。
自己破産の事例 2
専業主婦Bさん31歳のケース
Bさんは、夫から毎月決められたお金を受け取り、その中で家計を遣り繰りしていましたが、夫から受け取るお金が少なかったため、育ち盛りの子供達にかかる養育費などのため、消費者金融に手を出しました。
生活費がかかることを夫に説明しても理解してもらえず、一人で何とか遣り繰りしていましたが、やがて借金の返済で生活費が足りなくなり、借入れを繰り返すようになりました。
Bさんも働いて返済できればよいのですが、病気がちで体が弱く、働くことが出来ません。
徐々に借入先が増えていき、毎月借りては払っての繰り返しで、一向に借金が減りません。
そこで借金の悩みを私たちと相談した結果、本人は資産たるものがないため、破産の申立をし、その後免責が下りて借金を解決することが出来ました。
負債総額: | 200万円 |
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債権者数: | 5社 |
毎月の返済額: | 約9万円 |
住居費: | 7.5万円 |
同居の家族: | 夫・子供2人 |
月収: | 無し |
勤続年数: | 無し |
資産※1: | 無し |
※1この場合の資産とは、預貯金、積立金、不動産、自動車、退職金(大阪地裁の場合退職金の1/8を資産とみなす)、相続財産、保険解約返戻金などで20万円を超えるもの
現在は夫から受け取る生活費も増え、無理なく家計を遣り繰りしています。
自己破産の事例 3
自営業Cさん55歳(夫)、パートDさん51歳(妻)のケース
Cさんは運送業を営んでいますが、突然委託元会社から契約を打ち切られ、無収入になってしまいました。借入れをして生活費を賄っていたのですが、支払いに困ったときは妻のDさんも借入れをして生活費に充てました。
Cさんの営業努力により仕事は徐々に増えてきましたが、委託を受けていた頃とは比べものにならない程に収入は少なく、借入れを繰り返すようになりました。
銀行からDさんを保証人に立てて事業資金を借入れたのですが、それも一時しのぎに過ぎず、自転車操業の状態が続きました。
Cさんの借金に加え、Dさんの借金や保証債務が重なり、どうしたら良いか分からず、眠れない日々を過ごしています。
そこで借金の悩みを私たちと相談した結果、現在の収入では返済することが困難なため、夫婦ともに自己破産手続を決心し申立を行い、その後免責が下り解決することが出来ました。
負債総額: | 夫:670万円 / 妻:490万円 |
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債権者数: | 夫:8社 / 妻:7社 |
毎月の返済額: | 夫:約20万円 / 妻:約7万円 |
住居費: | 無し(母所有の家) |
同居の家族: | 夫婦、母親、姉 |
月収: | 夫:約20万円 / 妻:約7万円 |
勤続年数: | 夫10年-自営 / 妻:4年-パート |
資産※1: | 共に無し |
※1この場合の資産とは、預貯金、積立金、不動産、自動車、退職金(大阪地裁の場合退職金の1/8を資産とみなす)、相続財産、保険解約返戻金などで20万円を超えるもの
仕事で使っている軽トラックは、使用期間が長いこともあり処分されずに済み、引き続き運送の仕事をすることが出来ました。